障害者の性に関するホームぺージを作成し、性のボランティアを募集する

葵さんと性的ボランティア小百合さんのこと

それから一年ほど経った後、ふたりは同じ部屋で会った。葵さんからはこんなメールが届いていた。「厚かましいのですが、口でしていただけないでしょうか」小百合さんは口での愛撫はできないと答えた。しかし、当日ふたりは性器の挿入を試した。葵さんからの強い希望があったからだ。性器の愛撫をしている最中に葵さんが小百合さんに挿入させてくれるよう頼んだのだ。だが、車いすの手すりが邪魔になってなかなか挿入はうまくいかない。先端だけ入った途端、葵さんは射精した。

葵さんは行為の最中に小百合さんの唇にキスをしようとした。「それはできない」と小百合さんは拒絶した。その後、ふたりは、小百合さんの主宰するパソコンのボランティア団体で会うことはあったが、性的な関係を持つことはなかった。

葵さんはその後、新しいセックスボランティアを求めている

葵さんはその後、新しいセックスボランティアを求めて、インターネットの掲示板に性のボランティアを募集する書き込みを始め、三年後にようやく章頭に書いたように池袋でOLからマスターベーションの介助を受けることができた。さらに、障害者の性に関するホームぺージを作成し、二〇〇二年からは「セクシャリティー·バリアフリー」と名づけたものにリニューアルした。掲示板では、他の障害者が性のボランティアを募集したりもできるようになっている。

インターネットでの性のボランティアの募集

「二十一歳、男性。手が上手く使えないからオナニーも出来ずに溜まってます!チンコは元気なのに発散できないのは辛いです。エッチな女性の方、寂しがり屋の方、SEXフレンドも大募集してます。持久力には自信あり(笑)!障害持ってても、遊びたいし、気持ちいいことしたいです」

「五十七歲。脊損。男子。十六歲のとき怪我をして以後車いす。障害者は恋愛ができない、してはいけないと頑固に信じていた。仕事に没頭して、自分の本心を棚上げにしてきたつけがまわってきたような、空虚感に襲われてすこしうろたえている。今心から恋愛がしたい。遅すぎるということはないでしょうか?」

だが、性のボランティアをしてほしいと希望する人も、してもいいと申し出る人も、ほとんどが男性ばかりで、あまりうまく機能しているとは言いがたかった。いずれにしても、葵さんを癒してくれる小百合さんに代わる性のボランティアは見つからなかった。

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